本当に痩せたという口コミも多い「月曜断食」をご存じでしょうか?
ダイエットには運動も大切ですが、食事のコントロールも欠かせません。

じゃあどんな食事制限をすればいいの?
好きなものが食べられないなんて耐えられないよ。。。



大丈夫!そんな人にこそ試して欲しいのが「月曜断食」なんだよ。
自己流で食事を減らすと、なかなか効果を感じられなかったり、段々エスカレートして体調を崩してしまう方も多いはず…。
今回ご紹介する月曜断食は、初心者でも簡単に始められる人気の断食法です。
高いお金や時間をかけずにダイエット効果が期待できるので、一度試してみてはいかがでしょうか。
月曜断食とは?
月曜断食とは、鍼灸師である関口賢氏の著書『月曜断食 「究極の健康法」でみるみる痩せる!』で紹介されている健康法です。
基本のルールは、月曜は食事を摂らず水のみ、火曜~金曜は糖質を制限し野菜や果物中心の食事、土日は「美食日」として好きなものを食べてOK。
この1週間単位のサイクルを4週間続けることで体をリセットし、本格的な断食と同等の効果が期待できるというもの。
実際に行っていく上では、これ以外にもいくつかポイントがありますが、普段食べ過ぎて負担がかかっている胃腸を休めることに重点を置いたルールになっています。
実際に痩せたという声が多い月曜断食ですが、一時的に我慢するダイエット法というよりも体質改善を目的としており、体の状態を整えることで結果的に痩せやすくなっていくのです。
SNSなどでもたくさん紹介されているので、実際に試している方の口コミをご紹介します。
「断食」「ダイエット」と聞くと、辛い思いをされているかと思いきや、皆さん意外と楽しみながら実践されているようです。
少し緩い気持ちで、ポジティブに続けるのがポイントになるのではないでしょうか。
月曜断食が流行っている理由
月曜断食は、一般的な断食に比べると緩やかな方法で、初心者でもトライしやすい方法です。
もちろん、今まで好きなものを好きな時に食べていた人が1日何も食べないというのは、少し我慢が必要かもしれません。
ですが、何日も我慢を必要とする本格的な断食に比べると、ハードルは低いのではないでしょうか。
そして、忙しい人にとっては多少の融通が利くところも人気のひとつでしょう。
断食をするのは必ず月曜日である必要がなく、自分がスケジュールを調整しやすい曜日に設定することが可能です。もしルール通りにいかなくても、その後に調整することもOKとされています。
また、美食日は食べるものの種類に制限がないため、友人との食事も気軽に参加することができるのです。しかも断食の1日以外はアルコールがOKというのも、お酒好きな方にとっては嬉しいルールでしょう。ただし、米や麦など炭水化物を原料としている日本酒やビールを避け、ワインや焼酎、ウォッカなどを選ぶのがおすすめです。
食事をコントロールしていくには、どうしても普段の生活にフィットさせる必要があります。多少制限に緩さがあることは、継続できるかの重要な分岐点になるはずです。
月曜断食のメリット・効果
人気の月曜断食ですが、実際にどのような効果があるのでしょうか。
まずは具体的なメリットをご紹介していきます。
生活リズムや乱れた食生活のリセット効果
何も気にせず生活していると、つい遅い時間に食べてしまったり、お腹が空いていなくてもなんとなくお菓子をつまんでしまったり、食生活が乱れてしまうこともあるでしょう。
月曜断食をすることで、そのような生活を見直すきっかけになるはずです。
常に何か口にしていると自分が思っている以上に食べ過ぎていることも多く、胃腸も休む暇がないため負担も大きくなります。疲弊した消化機能を休ませることは、体の不調を予防することにもつながるのです。
また、月曜断食では睡眠を重視していて、0時までに就寝することを推奨しています。
早めに消化の良い食事を済ませ、良質な睡眠を取ることは、体にとって重要なことです。とても基本的なことですが、忙しい毎日を送っていると、どうしても忘れがちになることも…。
月曜断食をすることで、不規則な生活を振り返ることができるでしょう。
ダイエット効果
食べ過ぎていれば、当然ダイエットが必要な状態になります。
月曜断食では、食べ過ぎに慣れてしまった状態から、断食を取り入れて体を正常な状態に戻し、適量の食事で満足できるようにしていきます。
さらに、胃腸を休ませることで消化に使っていたエネルギーを体の他の部分にまわすことが可能になり、免疫力や代謝が上がることで痩せやすい状態になっていくのです。
ですが、この1週間×4回のサイクルを終了したからといって、暴飲暴食や不規則な生活をして良いという事ではありません。
これをきっかけに食生活や生活習慣を見直してみることで、自然と痩せやすい体を維持できるでしょう。
腸内環境の改善効果
食べ過ぎていれば当然胃腸の働きは悪くなり、腸にも負担がかかることになります。
食べない時間を作ることによって、その悪循環を断ち切ることができるのです。
月曜断食のルールでは、朝食を果物とヨーグルトが推奨されており、夜は消化に時間のかかるものを避けるように勧めていますが、これは減量というよりも消化に注目しているからなのです。
腸内環境を整えることで食事からの栄養をきちんと吸収しやすくなり、体の不調を予防することにも繋がります。
そのため、ただ断食をすれば良いというわけではなく、一度休ませてリセットしたあとの体にどんな食事を取り入れるかも重要なのです。
月曜断食のデメリット
メリットの多い月曜断食ですが、少し注意して欲しい点もあります。
始める前にチェックして、気を付けながら行っていきましょう。
栄養不足のリスク
食事の量を減らすことで注意してほしいのは、栄養が不足してしまう可能性があるということです。
栄養素には「三大栄養素」といわれる炭水化物、脂質、タンパク質と、これにビタミン、ミネラルをプラスした「五大栄養素」があります。三大栄養素は別名「エネルギー産生栄養素」ともいわれ、エネルギー=カロリーになる栄養素です。
ダイエットの敵と思われるかもしれませんが、人間の体を動かすためには絶対に必要なものなのです。
また、ビタミンやミネラルは体にとってエネルギーにはなりません。しかし筋肉や骨など体の組織を作ったり、体の調子を整えるには必要なものです。体にとっては、すべての栄養素をバランス良く摂ることが重要になります。
つまり、食べる量を減らす場合、その食事内容を意識しておかないと、体に必要な栄養が不足してしまう危険性もあるのです。
過度な食事制限の危険
食事を減らせば摂取カロリーも減るので、痩せるのは当然です。
しかし、あまりにも制限が過剰になって、必要な量すら補えなくなってしまうと、体に不調が出る可能性があります。
さらに、体は必要な栄養が足りなくなると、今あるものを分解して消費し始めます。カルシウムが不足すれば骨を消費し、エネルギーが不足すれば筋肉まで分解して消費してしまうことも…。
筋肉が減少してしまうと基礎代謝も落ちるため、せっかくダイエットしたはずが、逆に太りやすくなる原因にもなってしまうのです。
「今回のダイエットは絶対成功させよう!」と意気込んでいたり、少し効果が出始めて「もっともっと!」とエスカレートし始めた時は、特に気を付けてください。
何事も過度にならないよう注意が必要なのです。
体調不良の可能性
栄養不足の状態が続けば、免疫力の低下や貧血などの原因にもなってしまいます。
体に負担をかけ続ければ、ホルモンバランスを崩してしまうことにもなりかねません。
さらに長時間食事を摂らないことで、低血糖の症状が出る可能性もあります。
低血糖は頭痛や倦怠感、集中力の低下など、普段の生活に支障が出てしまうことも。
月曜断食を何度か続けているうちに、体が変化し不調が出なくなるといわれていますが、あまりにも辛い時は、自分の体調を優先することも大切です。
月曜断食の実践方法
どんな健康法やダイエット法でも、まずは基本のルールを確認してから行うことが大切です。
実際に月曜断食を行う方法や、押さえて欲しいポイントをご紹介していきます。
断食前の準備
まず断食前の準備から見ていきましょう。
月曜日は朝、昼、夜すべて食事を抜きます。丸1日胃腸を休ませる日として水だけを摂っていきます。日曜は美食日となりますが、翌日の断食に備えるため、夕食は消化の良いもので早めにすませにしておくのが良いでしょう。
また、月曜断食ではしっかりと眠ることも重要視しています。
体は眠っている間に成長ホルモンが分泌され、ダメージを受けた細胞を修復したり、疲労を回復しているのです。
忙しい人には少し早く感じられるかもしれませんが、0時までには寝るようにしましょう。
断食中の注意点
断食の当日も、必ず水分はしっかり摂るようにしてください。
1日1.5~2リットル程度を目安にして、こまめに飲むようにしましょう。冷たい水は内臓を冷やしてしまうため、常温や白湯がおすすめです。コーヒーやお茶なども火曜以降は1日1杯までOKなので、月曜だけは我慢しましょう。
(※腎臓病など水分摂取に注意が必要な方は、医師の指示に従ってください)
また、食べないことで低血糖になり、頭痛やふらつきを感じることもあります。
そのような症状が出た場合、月曜断食では少量のスポーツドリンクを飲むことを推奨されています。
2~3回このサイクルを繰り返すうちに体が変わってくるといわれていますが、無理のないように進めていくのが良いでしょう。
断食後の食事について
週に1日の断食が終わったら、火曜~金曜までは良食日となります。
良食日の朝食は旬の果物とヨーグルト、昼食はおかずのみで肉や魚も食べることができます。夜は消化の良い野菜中心の食事となりますが、お酒は月曜以外OKです。
そして土日の美食日は、食べるものに制限はありません。肉や魚はもちろん、炭水化物や甘いものも食べて良いのです。
注意したいのは食べる量で、咀嚼した状態のこぶし2つ分が目安となります。
この量が胃にとっては本来適切な食事量であるとされているのです。
あくまでも「咀嚼した状態」というのがポイントで、料理の見た目そのままの量ではないので、意外と食べられるのではないでしょうか。
もし食べ過ぎてしまった時は、夜断食を行うことで早めにリカバリーするのがおすすめです。1度ルールを守れなかったからといって挫折しなくても良いと思えば、少し楽な気持ちで続けられますね。
月曜断食のQ&A
よくある質問1 美食日以外にどうしても断れない食事の予定が入ってしまったら?
仕事の付き合いやイベントシーズンなど、断れないこともあるはずです。美食日は分けてもOKなので、断食の翌日にならないように注意し、できれば良食日を2〜3日を入れるようにしましょう。1日予定が崩れてしまったからといって挫折せず、1週間単位や1か月単位で調整していくのがおすすめです。
ただし、遅い時間まで食べ過ぎないように気を付けてください。
よくある質問2 朝食は果物とヨーグルトしか食べちゃダメ?
果物が苦手な方やアレルギーがある方にとって、ヨーグルトだけの朝食は辛いですよね。
食べられる方でも、どうしてもこれだけじゃ物足りないという日もあるはず…。
そんな時は、お味噌汁や野菜スープ、納豆などの発酵食品を足してみるのがおすすめです。
月曜断食で進められている朝食は、ビタミンや酵素、乳酸菌を摂ろうというもの。体質や体調に合わせてメニューを調整してみてください。
よくある質問3 こんにゃくや海藻など低カロリーのものなら夜食べても良い?
こんにゃくやワカメ、もずくなどダイエットでは定番の食材ですよね。
ですが、月曜断食で重視されているのは消化です。これらの食材は消化に時間がかかるため、できるだけ早めの時間に食べるようにしましょう。
一般的なダイエットで重視されるカロリーという視点ではなく、胃腸に負担をかけないということに重点を置いてメニューを選んでみてください。
まとめ
今回は月曜断食についてご紹介しました。
ダイエット効果を実感される方も多い月曜断食ですが、食生活や睡眠時間が乱れていると感じている方にとっても生活を見直す良い機会になるのではないでしょうか。
ただし、どんな方法であっても無理は禁物です。やり遂げることだけにこだわらず、自分の体調と相談しながら行うようにしましょう。