食品添加物は危険か?過剰摂取のリスクについて解説

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最近では、健康への意識の高まりとともに、食品添加物が関心を集めていますよね。

自分が食べたいものをスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで、いつでも買える状況に慣れている私たちにとって食品添加物はとても身近なものだと言えるのではないでしょうか。

そんな中、食品添加物のことを「よく分からないけど避けた方が良い危険なもの」として、認識している人も多いのではないでしょうか。

また、普段から冷凍食品やカップラーメンを食べる方は「過剰に摂取したらどのようなリスクがあるのだろう」など疑問に思う方も少なくありませんよね。

そこで今回の記事では、

  • 食品添加物の安全性について
  • 食品添加物の過剰摂取のリスクとは
  • 食品添加物の過剰摂取を避けるためのポイント
  • 添加物が含まれている食品

について、詳しく解説していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

この記事はこのような人におすすめです!

・食品添加物の過剰摂取をすることのリスクを詳しく知りたい
・過剰に摂取することを避けるためにどうしたら良いのか分からない
・具体的にどのようなものに食品添加物が含まれているのか知りたい

ひよこ君

もっと基本的な「添加物」について知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてね!

目次

食品添加物の安全性についての誤解

「添加物=危険」というイメージが先行して、食品添加物は全く摂取してはいけないものと誤解されているところがあります。

食品添加物には役割があり、またさまざまな種類が存在します。全ての添加物が危険な訳ではありません。そして、日本の食品においては、食品安全委員会の審査を通過したもののみが、使用・販売されていて、過度に心配する必要はありません。

添加物自体を危険視するよりも、添加物を過剰に摂取することを避けることが大切です。

ただ、添加物の許容摂取量の上限には個人差がありますし、海外で使用を禁止されている食品添加物の中に、日本では使用を認められているものがあるのも事実です。添加物の摂取量を意識してできるだけ減らすことが、自分の健康を守ることに繋がります。

あくえり先生

そう言っても過剰に摂取してしまうのはよくありません。
次は、食品添加物を過剰摂取してしまった際のリスクを詳しく解説していきますね。

過剰摂取によるリスクとは?

ここからは、食品添加物の過剰摂取によって引き起こされる可能性のある具体的なリスクについて解説していきます。

あくえり先生

食品添加物の過剰摂取によるリスクには、
次のようなものが考えられます。

  • アレルギー反応
  • 消化器系の問題
  • 肝臓への影響
  • 心血管系のリスク
  • 発がん性

アレルギー反応

食材と同じように、食品添加物にもアレルギーの原因となる物質が含まれている可能性があります。食物アレルギーがある場合には、食品の成分表示ラベルで添加物のアレルギー品目も注意して確認するようにしましょう。

例えば、「カゼイン」は乳由来の乳化剤、「ペクチン」はりんご・オレンジ由来の安定剤です。自分の食物アレルギーに関連する添加物を、普段から調べておく必要がありますね。

現状食物アレルギーを持っていない人でも、食品添加物を過剰に摂取することがアレルギー反応を誘発する危険性があるとされています。

基本的に食物アレルギーは、消化吸収機能が未熟な子どもに見られやすい症状で、成長とともにおさまっていくケースがほとんどです。

ですが、消化吸収が上手く行えない食品添加物については、大人になってからアレルギーが発症する可能性も考えられます。食品添加物へのアレルギーについては、子どものときに食物アレルギーがなかったからと言って、安心はできません。

消化器系の問題

食品添加物の過剰摂取は、腸内環境を悪化させて、便秘や下痢、腹痛などの消化器系の問題を引き起こす危険性があります。

私達の腸の中には約1,000種類、100兆個の細菌が存在していると言われています。その細菌が体に入ってきた成分を消化・分解しながら繁殖してバランスを保つことで、腸内環境を整えています。

ところが、添加物は腸内細菌の餌として消化・分解されることができず、その多くが腸内に残って蓄積されます。そのことが腸の炎症を引き起こし、消化器系の不調の原因となってしまうのです。

消化器系の不調は、栄養や酸素の運搬係である血液にも影響を及ぼし、体に必要な栄養素が行きわたらなくなる可能性もあります。直接的に便秘や下痢の症状がなくても、肌荒れや集中力の低下、倦怠感の原因となっていることも考えられます。

肝臓への影響

食品添加物の過剰摂取は、肝臓へも負担を与えることとなります。

肝臓は、私達の体内の解毒をつかさどる器官です。添加物の中には、ホルモンバランスを崩したり、アレルギーの原因となったりするような有害な物質も含まれます。そのような物質が過剰に体内に入ってくると、肝臓は働きつづけなければなりません。

無理なフル回転を続ければ、肝臓の細胞は痛んで、肝機能の低下へと繋がります。肝機能の低下は、食欲不振や吐き気、皮膚のかゆみ、体のむくみ、倦怠感などの原因となります。

また、このように自覚できる症状が既に出現している場合は、肝機能障害がかなり進行してしまっている可能性が高いです。症状が出る前に、添加物の摂取を控えて、肝臓への負担を減らすことを心がけましょう。

心血管系のリスク

最近は、さまざまな研究で、食品添加物の過剰摂取が脳卒中や心筋梗塞などの心血管系のリスクを引き起こす危険性も指摘されています。

例えば、ソルボンヌ・パリ・ノール大学の研究では、人工甘味料の摂取量が多い人は、心血管疾患リスクが高いという報告が上がっています。

また、ニューヨーク大学の研究チームは、添加物を多く含むハムやソーセージなどの超加工食品の心血管系疾患の関連性について調査を行っています。

その調査結果として、毎日超加工食品の摂取が1回増えるごとに、全ての心血管系疾患のリスクが5%、重症の心血管系疾患のリスクが7%、重症の冠動脈疾患のリスクが9%、心血管系疾患による死亡リスクが9%増加することが報告されています。

発がん性

食品添加物の過剰摂取は、発がんの危険性も伴います。

食品添加物は、体内に入ると活性酸素を発生させます。本来、活性酸素は細胞伝達物質や免疫機能として、私達の体にとって大切な役割を果たす物質です。

ですが、添加物が体内に過剰摂取されると、この活性酸素も過剰に発生してしまいます。多すぎる量の活性酸素は、正常な細胞や組織まで攻撃してしまうようになります。

DNA細胞も傷つけられてしまうことにより、がん細胞の発生リスクや増殖リスクを高めます。

活性酵素が増えすぎると、がん以外にも動脈硬化、免疫機能の低下、老化などのリスクにも繋がります。「風邪を引きやすくなった」「肌荒れが目立つ」「疲れやすい」などのちょっとした症状も、添加物の過剰摂取により活性酸素が増えているせいかもしれません。

安全な摂取量とは?

厚生労働省は、食品添加物についてADI(一日摂取許容量)という基準を定めています。ADIは、人間が生涯摂取し続けても健康に悪影響を及ぼすことはないと推定される一日の添加物の摂取量です。

ですが、前述したように、添加物の摂取許容量の上限にも個人差があり、一概にこの基準を守れば大丈夫とは言い切れません。また、複合的に摂取した場合の量については、まだ調査が不十分な面も存在します。

ゆっきー

「ここまでなら大丈夫!」っていう意識でいるよりも、「できる限り摂取量を減らしていこう!」という気持ちを持つことが大事なのかなって思ったよ!

あくえり先生

そうだね。まだ調査が不十分な面もあるからこそ
積極的に自分自身の健康を守る行動を取っていくのは大切だね。

過剰摂取を避けるためのポイント

食品添加物の過剰摂取によるリスクを1つずつ見ていくと怖くなってしまいますよね。

それでは、添加物の過剰摂取を避けるには、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか?

添加物の過剰摂取を避けるためには、次のようなポイントがあります。

  • 自炊を多めにする
  • 食品の原材料表示をチェックする
  • 無添加食品を扱うお店を利用する
  • お菓子やジュースを控える

自炊を多めにする

食品添加物の過剰摂取を避けるための1つ目のポイントは、できるだけ自炊をすることです。

加工の過程が多いほど、添加物が含まれる可能性は高くなります。また、外食をすると、どんな添加物が入っているかもチェックすることができませんよね。

忙しい毎日の中で、毎日自炊をすることは大変だと思います。ですが、何も毎日凝った料理を作る必要はありません。毎日の食事は、実はシンプルなレシピの方が飽きなくて食べやすいものです。

あまりガチガチにやろうとするとストレスになってしまうので、外食の日とメリハリをつけて、バランスよく続けるのがおすすめです。

たまに家族や友達と外食するときには気にせず楽しむ方が、無理なく続けやすいでしょう。

ゆっきー

私は自炊するときに、一気にまとめて3〜4食分の作り置きすることで毎日料理をするという手間を省いていたよ!

食品の原材料表示をチェックする

買い物をするときに、食品の原材料表記をチェックするようにしましょう。

添加物は「/」以降に表記されています。つまり「/」以降の表記が多ければ多いほど、それだけ多くの添加物が含まれているということです。

全く無添加の食品ばかりを探すことは難しいですが、あまりに多くの添加物が含まれている食品は避けたいですよね。

「/」以降の記載が少ない商品を選ぶようにしましょう。

無添加食品を扱うお店を利用する

とは言え、全ての食品の成分表記を細かくチェックするのは、ちょっと面倒で大変ですよね。

そんなときには、信頼できる無添加食品を扱うお店を見つけると、お買い物が楽になります。

「地方に住んでいて、そんなお店は見当たらない」という場合も、自宅まで届けてくれるネットショップもたくさんあります。定期的に無添加の食品を届けてくれる定期便を利用できる宅配サービスもおすすめです。

ひよこ君

おすすめの有機野菜の宅配サービスを紹介しているから、
ぜひチェックしてみて〜!

お菓子やジュースを控える

3食の食事だけでなく、間食も見直してみましょう。お菓子やジュースには、添加物がたくさん含まれています。

ついつい惰性で口にしてしまってはいませんか?デスクワークの途中で無意識にお菓子を口にしていたり、食事のときに何となくジュースを飲んでしまっていたりすることも多いと思います。

「甘いものを全く口にするな」というのは、酷ですよね。かえってストレスになってしまうかもしれません。

習慣で無意識に口に入れてしまっているお菓子やジュースの量を減らすように気を付けてみましょう。間食をフルーツに置き換えるのもおすすめです。

ひよこ君

これは、本当に難しい問題だよね〜
ボリボリ、、、

ゆっきー

ひ、ひよこ君よく食べるね。(笑)
私もついついデスクワーク中に食べてしまいがちなんだけど、なるべく無添加のお菓子を選んでみるなど工夫してるよ!

あくえり先生

おすすめのオーガニックお菓子も紹介しているので
ぜひ参考にしてみてくださいね!

食品添加物を含む一般的な食品一覧

最後に、具体的に食品添加物の含有量が多い代表的な食品を一覧で紹介していきます。

  • ハム、ベーコン、ソーセージ、ウインナーなどの食肉加工品
  • ハンバーグ、エビフライ、餃子、パスタなどの冷凍食品
  • 醤油、味噌、ソース、みりん、酢、砂糖、塩などの調味料
  • チョコレート、クッキー、ポテトチップス、キャンディーなどのお菓子類
  • ヨーグルト、プリン、アイスクリームなどの乳製品
  • コーラ、オレンジジュースなどの清涼飲料水
  • 漬物、缶詰などの保存食品

スーパーのお惣菜やお弁当、揚げ物などにも添加物が使用されている場合がほとんどです。

ゆっきー

添加物が使用されていない食品ばかりを食べるのは難しいから、
自分が食べる量を調整していけたらいいね。

まとめ

いかがでしたか?

ぼんやりとしていた「添加物=危険」というイメージを、頭の中で具体的に整理することができたでしょうか?

一切の食品添加物を避けた食生活を送ることは、現実的ではありません。徹底して添加物を避けようとして、ストレスをためて体調を崩してしまっては、本末転倒ですよね。

ひよこ君

食品添加物を摂取することが、即座に危険に繋がる訳ではないよ。

ゆっきー

そうだね。無理のない範囲で添加物の摂取量を抑えられることが一番じゃないかな〜

あくえり先生

自分の体とライフスタイルに合った食生活を確立するようにしてくださいね!

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この記事を書いた人

体と心を整えるオーガニックライフ3年目|青森の友人農家から大好きな有機野菜を毎月購入|週末は奥さんとカフェ巡り・飲み歩き旅|夢は有機野菜の農園を作ること|ファスティングを中心に-12kgのダイエット成功

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